クリエーターやエンジニアと「遊べるEV」を創る
記者会見では、AFEELAの開発環境の一部をオープンにして「知性を持ったモビリティ」の可能性を外部のデベロッパやクリエイターといっしょに追求する「AFEELA共創プログラム」の具体が明らかにされた。川西氏は共創プログラムの狙いを次のように語っている。「2つの大事なポイントがある。1つはクルマのグラフィックスやサウンドを創ることができるクリエーターやアーティストを巻き込むこと。もう1つはアプリケーションの開発。こちらは社外のエンジニアの方々とも共創しながら、従来のクルマの価値に加えて、新しいモビリティの可能性を追求する」
AFEELAの販売価格についてはまだ発表されていないが、川西氏は「ある程度ハイスペックなハードウェアを搭載するクルマになる」ことを会見の中で明言した。その上で共創プログラムのコンセプトについて、さらに次のように付け加えた。
「AFEELAはハードウェアあるいはソフトウェアの可能性を十分に感じてもらえるスペックにする。一般的に、市販車でコストを重視したクルマはハイスペックなハードウェアを載せることが難しい。対して、ソニー・ホンダモビリティが実現できる技術のメリットが活かせるポイントはどこかと言えば、ある程度ハイスペックなハードウェアが下地に求められる。その上で成り立つADASや自動運転のサービスもあるだろう。共創プログラムについてもまた、ハードウェアとしての魅力(ハイスペックであること)を前提として、外部のクリエーターやエンジニアの方々が、それぞれのアイデアを活かしてもらえると考えている」