宇宙

2023.10.17 15:30

「太陽系2.0」トラピスト1の岩石惑星 ウェッブ望遠鏡による観測結果

みずがめ座にある恒星系トラピスト1にある惑星「トラピスト1f」の表面の様子を描いた想像図(NASA/JPL-Caltech)

希薄な大気が存在?

トラピスト1bでは大気が検出されなかったが、今回の研究では、おそらく水、二酸化炭素やメタンでできたと考えられる薄い大気が存在する可能性を排除できなかった。さらに、土星の巨大衛星タイタンに似た大気がある可能性も排除できなかった。タイタンは太陽系で唯一、分厚い大気を持つ衛星で、大気圧は地球の約1.5倍だ。

トラピスト1について

最初に発見されたのは1999年だが、2016年に3つの惑星を発見した科学者らが使用したチリのラ・シヤ天文台にある望遠鏡「TRAPPIST(TRAnsiting Planets and PlanetesImals Small Telescope)」にちなみ、トラピスト1系と命名された。翌17年には、スピッツァー宇宙望遠鏡による1000時間以上の観測が実施され、惑星7つとその質量、半径、密度が明らかになった。惑星は全て岩石質で、地球サイズの天体だった。
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forbes.com 原文

翻訳=河原稔

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