JPモルガンが13日発表した第3四半期決算では、米国で続く金利引き上げに後押しされ、利益は前年同期比35%増の132億ドル(約1兆9700億円)に上昇。売上高は398億7000万ドル(約5兆9600億円)で、ファクトセットがまとめたアナリスト予想の396億3000万ドルをわずかに上回った。
ダイモンは、好調な業績は「長年の投資」と顧客獲得・維持に向けた一貫した取り組みの結果であると指摘した一方で、世界情勢をめぐるリスクと高水準にある政府債務残高が、インフレ高進と金利上昇のリスクを高めていると警告。「ウクライナでの戦争は、先週のイスラエルへの攻撃と相まって、エネルギー、食料市場、世界の貿易、地政学的関係に広く影響を及ぼす可能性がある。世界は過去数十年で最も危険な時期を迎えているかもしれない」と述べた。
13日にはJPモルガン以外にも、多くの米大手銀が好調な四半期決算を発表した。ウェルズ・ファーゴの売上高は予想の201億1000万ドルを上回る208億6000万ドル、シティグループの売上高は予想の193億1000万ドルを上回る201億4000万ドルだった。
(forbes.com 原文)