ファイザーは、2023年に約10億ドル、来年に少なくとも25億ドルのコスト削減を予想。関連した退職金や実施費用などの一時的な支出は推定30億ドルで、その大半は現金となると説明した。
また、コロナワクチンとパキロビッドの通年売上高見通しを従来から90億ドル引き下げ、約125億ドルとした。パクスロビドの売上高見通しは約70億ドル引き下げ、ワクチンについては「接種率が予想を下回った」ことから売上高見通しを約20億ドル引き下げた。
こうしたコロナ関連製品の売上高減により、通期売上高見通しは580億~610億ドルに下方修正した。
米疾病対策センター(CDC)は5月に米国内でのコロナワクチン接種者数の公表を停止しており、ファイザーの発表はCDCに代わって接種率の現状を示すものとなっている。
CDCによると、米国では5月の時点で2億3060万人がワクチン接種を完了していたが、ブースター接種(追加接種)を受けた人の数はこれよりはるかに少ない約5600万人だった。
ファイザーは1月、コロナワクチンとパキロビッドの2023年通期売上が前年比約60%減の215億ドルになるとの見通しを発表。ワクチンについては、米政府の補助金削減により、接種の需要が前年比29%減の約6500万回になるとの見通しを示していた。
(forbes.com 原文)