このほか、フラッグフットボール、スカッシュ、クリケット、ラクロスも承認。フラッグフットボールとスカッシュは初採用となる。世界で2番目に人気のスポーツであるクリケットは、1900年のパリ大会で採用されたことがある。
野球・ソフトボールは1996年、2000年、2004年、2008年、2020年に、ラクロスは1904年と1908年に採用された。(野球は1992年にも採用されたが、ソフトボールは不採用だった)
これらの競技の採用検討はロサンゼルス大会組織委員会の要請を受けてのもので、今回の承認は2028年大会のみを対象としている。16日に開催されるIOC総会で正式決定する。
2017年に2024年大会がフランス・パリで開催されることが決まったと同時に、ロサンゼルスは2028年大会の開催都市に選ばれた。
IOCは、開催都市が現地で盛んなスポーツを競技に選ぶことを認めている。フラッグフットボールは、米国で最も人気のスポーツであるアメリカンフットボールを元にした競技で、提案には米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)が関わっている。
加えて、米国は2024年のトゥエンティ20クリケット・ワールドカップを西インド諸島と共催することになっており、7月にはこのスポーツを米国で広めようと初のメジャー・リーグ・クリケットがテキサス州で開催された。
ソフトボール同様に米国発祥の野球は、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)という国際大会でひときわ注目を集めてきた。今春開催時の観客動員数はWBC史上最多の約130万人だった。
クリケットが最も人気のあるスポーツとなっているインドについては、各国から市場参入を目指す動きが活発化している。インドでの五輪放映権料は2024年のパリ大会では2000万ドル(約30億円)と報じられているが、英紙ガーディアンは匿名の専門家の話として、クリケットが採用される2028年の放映権料は約1億8000万ドル(約270億円)になる可能性があると報じている。
(forbes.com 原文)