ハマスの広報担当は、イスラエルが警告なしにガザを攻撃した場合、人質の殺害現場の模様を投稿すると警告した。米ホワイトハウスは10月11日、拉致された150人以上のイスラエル人に加え、少なくとも20人の米国人がハマスの人質に含まれている可能性があると発表。米政府は、ハマスをテロ組織に指定し、数人のメンバーをテロリストとみなしている。
フォーブスが入手したある学校が保護者に宛てたメモには「間もなく、人質が命乞いをする動画が送られるとの連絡を受けました。子どもたちの携帯電話から今すぐTikTokを削除してください」との文言が書かれていた。
さらに、別のヘブライ語で書かれたメモは、TikTokに加えてフェイスブックとテレグラムを子どもの携帯電話から削除するよう保護者に呼びかけていた。ニュージャージー州の私立学校は今週、1000人近い生徒と保護者に同様のメッセージを配布しており、アリゾナ州やニューヨーク州、カナダ、英国そしてそれ以外の国の多くの親たちも、学校から同様の削除要請を受けたと述べている。
ハマスが7日にイスラエルに奇襲攻撃を仕かけて以来、おびただしい数の悲惨な動画がSNS上で拡散している。レイプされて殺された血まみれの女性の遺体が、ガザ周辺を引き回されるような映像が、主要なプラットフォーム上で放置されている。
人気のSNSアプリを削除するよう求める手紙が学校から発送されたというニュースを受けて、共和党のリック・スコット上院議員は、問題のある投稿やアカウントを削除するよう各プラットフォームに呼びかけた。
「私たちは、赤ん坊が残忍にも首をはねられたという報告を見ている。子どもたちは両親の目の前で撃たれ、老人は通りを引きずり回されている」とスコット議員は述べている。
「イランの支援を受けたハマスは、ガザで命乞いをする人質の動画を配信することで、さらなる恐怖を与えようとしている。TikTokやインスタグラム、X(旧ツイッター)などのすべてのSNSプラットフォームは、暴力や殺人を含むコンテンツを排除し、テロ活動のための資金を集めるテロリストたちを阻止する義務がある」