戦争に関する「偽情報」も問題に
政治家たちが懸念しているのは、暴力的な動画だけではない。破壊活動やその救出と称する詐欺的な場面を含む、戦争に関する虚偽の情報もまた、ネット上で横行している。このような投稿は、現地の人々がソーシャルメディア、特にXを利用して、周囲の状況を知ろうとする中で拡散している。欧州委員会のティエリー・ブルトン委員は、EU域内で拡散されている「違法コンテンツと偽情報」への対処をXに要求し、同社のモデレーションがEUのデジタルサービス法(DSA)に違反する可能性があると警告した。同委員は、インスタグラムとフェイスブックを運営するメタやTikTokの運営元のバイトダンスにも、同様な警告を行っている。
Xのセーフティチームは、危機の高まりを受けて「最高レベルの対応」を展開していると宣言し、新たなハマス関連アカウントを削除し、反ユダヤ主義的言論を監視するとしている。それでも、Xの悲惨な映像に対する許容度は依然として高いままのようだ。
「このような状況において、我々は、何が起きているのかをリアルタイムで理解することが市民の利益につながると信じている」と、Xのチームは述べている。
(forbes.com 原文)