ジョーンズは10月10日のCNBCとのインタビューで「今は米国株に投資するのは本当に難しい時期だ。地政学的な不確実性の中で米国はおそらく第二次世界大戦以降で最も財政状態が悪い状態にあり、債務残高の対GDP比は122%に達している」と述べた。
2020年5月に、暗号資産が「インフレに打ち勝つ最速の馬」になると発言し、ビットコインの上昇に火をつけたジョーンズは、現在の地政学的緊張とマクロ経済環境の中で、再びビットコインと金への信頼を高めている。
「今の私は株式に前向きになることはできないが、ビットコインと金は大好きだ。私は、米国が政治的に困難な状況に陥ると同時に地政学的な緊張に直面する中で、ポートフォリオに占めるそのような資産の割合を増やしている」とジョーンズは述べ、イスラエルとハマスとの間で戦争が勃発し、2024年の米国大統領選挙が迫っていることを示唆した。
ジョーンズはさらに、金利の上昇が資金調達コストの上昇を招き、国債の発行額を増加させ「国債の流動性の高まりがさらなる金利の上昇を招き、財政が立ち行かなくなる」という悪循環に米国が陥りかねないという、他の多くの人々が指摘する懸念を指摘した。
2022年初頭に米連邦準備制度理事会(FRB)は高騰するインフレを抑制するため、歴史的なペースの利上げを開始したが、この利上げが最終的にビットコインの価格を押し上げる「米ドルの死のスパイラル」となることを懸念する声も上がっている。
ジェフリーズのアナリストは先週、FRBが無限にドルを印刷するマネープリンターを再び稼働せざるを得なくなり、米ドルが崩壊し、ビットコインを金に匹敵する資産に押し上げる可能性があると警告した。
(forbes.com 原文)