クルーズは、公式ブログで「当社の車両は緊急サイレンを感知すると、すばやく減速するようになった」と述べたが、具体的にどのような事態を想定しているかを説明していない。同社はまた「ロボタクシーが緊急車両をより効果的に迂回し、交通の妨げになるのを防ぐ」とも述べている。
クルーズの今回の対応は、8月14日に同社の車両がサンフランシスコ市内で救急車の通行を一時的に妨害し、被害者が病院に搬送された後に死亡したことを受けてのものと思われる。GM(ゼネラル・モーターズ)の子会社であるクルーズはまた、同社のロボタクシーが緊急時に「救急隊員が手動で動かせるようになる」と述べている。
この発表と同時にクルーズは、ヒューストンへのロボタクシーのサービス拡大を発表した。同社はフェニックスとオースティンでも事業を展開しており、サンディエゴやナッシュビルを含む少なくとも米国の10都市でテストを行っている。
クルーズのカイル・ヴォグトCEOは先日のポッドキャスト番組Big Techで、同社が来年には数千台のロボタクシーを配備し「毎年10倍の成長を続けることになるだろう」と語っていた。
サンフランシスコ市警とサンフランシスコ市交通局は共同声明で、クルーズの対応に満足していると述べ「ソフトウェアの更新が将来の事故防止に役立つことを切望している」と付け加えた。
サンフランシスコ市警の広報担当のジャスティン・ショールは「この修正が十分なものだと思うか」との質問に対し「現場で車両を評価するまではわからない。この取り組みでは企業と当局の連携が鍵であり、生産性を維持しながら前進していくことが重要だ」と回答した。
(forbes.com 原文)