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2023.10.17

「メタバースの二の舞にはならない」81%の企業が生成AIチームを保有

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ウォートン大学のステファノ・パントーニ教授とコンサルタント会社GBKコレクティブが、年商5000万ドル(約74億9000万円)以上の企業の幹部672人を対象に行った新しい調査によれば、81%の企業が社内に少なくとも10人のメンバーで構成される生成AIチームを保有している。この結果は、生成AIが暗号資産やWeb3のような一過性の熱狂ではないことを示しているとパントーニはいう。



「メタバースの二の舞にはなりません」と彼は声明で述べている。「業界を問わず、企業の意思決定者たちは生成AIを大量に導入しており、この波は今後もさらに増大し、次の12カ月での支出は25%以上増加する予定です」

しかしここでは、大企業が遅れをとっているのに対し、中小企業が主導権を握っている。年間売上が5000万~2億ドル(約74億9000〜約299億6000万円)の企業の役員は、生成AIを頻繁に使用しており、57%が週に1回以上使用していると回答している。だが、それよりも大規模な組織の役員たちは、主に正確性に関する懸念からこの技術を信用していない。

その他の結果は次のとおりだ。

・今年、生成AIへの資金投下は25%増加する予定
・役員の75%が生成AIの未来について前向きに感じている
・役員の58%が生成AIを常用
・役員の55%が「仕事の質が高まる」と回答
・役員の36%は生成AIが一部のタスクでは従業員のスキルを置き換えると予想している
 
ご想像のとおり、技術分野では生成AIの使用が最も多いが、新しい生成AIツールを定期的に使用しているのは、小売業のリーダーでは26%、プロフェッショナルサービスでは36%にとどまる。
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翻訳=酒匂寛

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