ブルームバーグ通信の報道によると、ディズニーの幹部たちはボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)に対し、EAを買収してゲーム業界に再参入するよう働きかけている。ただ、アイガーはその是非を決めかねているという。
この案は昨年の時点ですでに検討されていたとみられるが、EAはさらにNBCユニバーサルやアップル、アマゾンとも協議を行っており、今のところ結論は出ていない。実際、アマゾンがEA買収で合意したという情報が一時報じられたこともあったが、誤報であったことが判明している。
ディズニーのゲームコンテンツは、同社が自社開発したものも、ライセンス事業を通じて開発されたものも、当たり外れが激しい。EAの作品では、『STAR WARS ジェダイ』シリーズが成功した一方、『Star Wars バトルフロント』シリーズはひどい状態で発売され、長い時間をかけて修正しなければならなかった。
マーベルのライセンス事業はより厳しい状況で、スクウェア・エニックスが発売した『Marvel's Avengers』と『Marvel's Guardians of the Galaxy』がいずれも不振に終わっている。最も成功したマーベルのゲームは間違いなく、ソニーの『Marvel's Spider-Man』だが、この背景には、スパイダーマンのキャラクターの権利がソニーとディズニーの間で分割されているという複雑な事情がある。
ディズニーのEA買収が誰の得にもならないであろう理由を、以下に挙げよう。