声明は全米の注目を集め、企業経営者のほか一部の政治家らも反応している。共和党のテッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)は9日、「ハーバードはいったいどうしてしまったんだ」とXで反発した。
ハーバード大の学長も務めた経済学者のローレンス・サマーズは、学生団体の声明と大学側の対応を受けて「これほど幻滅し、疎外されたことはない」とXにつづった。声明の発表後、大学側がすみやかに対応をとらず沈黙したのは「ユダヤ人国家イスラエルに対するテロ行為に対して、よく言って中立」の立場であるという印象を与えたと批判した。
大学側はハマス非難の声明
ハーバード大のクローディン・ゲイ学長は10日、ハマスの「テロリストによる残虐行為」を「忌まわしいと」非難する声明を発表した。学生団体の声明には言及していないが、「学生団体はたとえそれが30集まっても、ハーバード大学やその指導部を代弁するものではない」とも強調した。一部の同大教員からも学生団体の声明を批判する声が上がっている。今回の紛争による死者はこれまでにイスラエル側で1200人、ガザ側で1055人にのぼり、米国の民間人少なくとも22人も犠牲になっている。ジョー・バイデン米大統領や民主党の幹部もハマスの攻撃を強く非難している。
(forbes.com 原文)