「真実のために戦ってくれてありがとう」とマスクは10月10日に投稿し、事実確認を迅速にするためにコミュニティノートに実装された機能の説明を引用した。
Xは、先日からイスラエルとハマスの衝突に関する誤った情報を氾濫させたことで強い非難を浴びているが、この問題は以前から指摘されていた。
マスクは2022年10月にプラットフォームを買収して以来、Xに多くの変更を加えてきたが、その多くは物議を醸している。ツイッターはこれまで、有名人やジャーナリストなどの著名なユーザーの身元を確認してきたが、マスクはそのチェックマークを廃止し、月額8ドル(日本では月額980円〜)を払えば誰でも認証済みマークを購入できるようにした。
マスクはまた、認証済みアカウントに報酬を支払うプログラムも導入したため、再生回数を稼ぐための下劣な動画のシェアが増加した。
月額費用を支払うユーザーのみに返信を制限するというマスクの決定は、彼が自分のために安全な空間を作ろうとしていることを示唆している。マスクは対価を支払わないユーザーを追放したいと述べているが、その考えを実行に移すかどうかはまだわからない。
ソーシャルメディアの運営は、誤った情報を広めようとする勢力との戦いを強いられる。マスクはXでの嘘の拡散を制限するために最善を尽くしていると主張しているが、現状では誤情報の拡散は悪化している。マスクが実権を握って以来、Xからは広告主の離脱が続いており、月額8ドルを支払う課金ユーザーの獲得も、順調に進んでいるとは思えない。
筆者はXに今回の新機能についてのコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。
(forbes.com 原文)