あなたが総理大臣に就く日がやって来るかもしれないし、友人がどこかの国や機関のVIPになって遊びに来るかもしれない。
そんなときに備えて!? 手軽に手に入るメーカー純正の「防弾車」をチェックしてみよう。
広島サミットで活躍したBMW製防弾車。最新モデルはEV
BMWが「特別な擁護を必要とする顧客」のために提供しているのが、同社の7シリーズの防弾車。旧型7シリーズをベースにした「760Li ハイセキュリティ」は今年5月の広島サミットで大活躍した。その最新版が「i7プロテクション」だ。
防弾車としては初の電気自動車となる。爆弾を投じられても、ゲリラやテロリストからライフルの掃射やドローン攻撃からも乗員を保護してくれる。
それでも不安なら、オプションで顧客の事情に応じて、さまざまな攻撃シナリオに応じたプロテクション強化メニューも選べる。
そんなタフで頼もしいi7プロテクションの見た目は、意外と市販車のi7や7シリーズと変わらない。
しかし市販車の改造モデルではなく、実は市販車とは全くの別モノ。専用開発された特殊なボディ構造ながら、目立たないようにと、あえて市販車と同じ見た目にしているのだ。
見た目だけでなく、室内空間のラグジュアリー感や、特殊構造で重量が約4tにまで増えたにもかかわらず“駆け抜ける歓び”、さらには“攻撃から逃れるためのカーチェイス”などのハードな運転も、7シリーズ同様に正確にコントロールできるのだという。
だから、もし友人の国家元首を乗せてドライブ中に悪党から襲われても、映画『トランスポーター』の主人公フランク(BMWのE38型 7シリーズに乗っていた)ばりにi7プロテクションを操って……なんて自信がない人は、事前にBMWが用意している「プロテクション・ドライバー・トレーニング・コース」を受講しておこう。