もし次回の抽選で当選者が出れば、賞金の17億3000万ドルを30年の年賦で受け取るか、現金7億5660万ドル(約1126億円)を一括払いの現金で受け取るかを選択できる。通常、後者が人気の選択肢だ。
一括払いを選んだ場合、受け取る金額は連邦税の源泉徴収24%を引かれた5億7500万ドル(約856億円)に減る。選者の課税所得によっては、限界所得税率である37%の税率となり、4億7665万ドル(約710億円)まで金額が下がる可能性がある。当選者が分割払いを選択した場合、毎年の支払い額、約5766万ドル(約86億円)は、限界税率37%が適用された場合、3630万ドル(約54億円)まで減る。
また居住している州によって、当選者はさらに課税される。たとえばニューヨーク州は宝くじの賞金に10.9%課税しているが、テキサス州、フロリダ州、カリフォルニア州は一切課税していない。
これは、パワーボールでジャックポットを当てるためにチケット購入者が乗り越えなくてはならない底しれないオッズは2億9220分の1。これでも、別の宝くじ、Mega Millions(メガ・オリオンズ)のジャックポットのオッズ、3億260万分の1よりわずかに割が良い。
宝くじのジャックポットの金額が10億ドル(約1489億円)を超えたのは今年に入って4回目だ。それ以前、米国の宝くじ史上、10億ドルのジャックポットが出たのはわずか8回だった。
次回の抽選は、10月11日夜に行われる。
今年8月、フロリダで販売された1枚のチケットがMega Millionsで16億ドル(約2382億円)のジャックポットに当たり、今年最大の賞金金額となった。パワーボールとMega Millionsのジャックポットは、これまでに9回、10億ドルを超えており、いずれも2016年より後に起きている。9回の10ドルジャックポットのうち7回が過去3年以内に起きた。これは、宝くじの処方を意図的にいじった結果であり、個々のオッズを著しく悪くする一方で、ジャックポットの金額を増やした。
(forbes.com 原文)