マネー

2023.10.12 11:00

インボイス制度今月から、宛名ナシはもうNG? 領収書の「ミシン目」に注意

laymul / Getty Images

まだ始まったばかり、意識を持つことが重要


このように、インボイスについての現場の状況は、まだまだ理解、浸透が進んでいないのが実情です。実際に主導している国税庁もすぐに浸透することは考えていないようで、定着することを第一に考えているようです。
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事実、導入が始まる直前の9月末に現国税庁長官の住沢長官が、「軽微な記載のミスを確認するための調査はこれまでしてきていない。不備をあげつらうような調査はしない。制度の定着を図ることが当面重要な課題だ」とコメントを出しました。

しかしながら、インボイス制度はスタートしました。一度スタートした以上元に戻ることはありません。ですので、少しずつでも制度の理解を図り、不利な状況にならないように自衛が重要だと思います。そのために我々税理士が存在しているので、わからないこと、気になったことはどんどん相談してください。


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坂口勝啓◎2003年10月~公認会計士2次試験合格後、あずさ監査法人入所。主にIPO監査業務に従事し、IPOを実現した社数は日本トップクラス。2018年3月~WARCに入社。IPO監査の経験を生かし、IPOコンサルティングに従事。2018年、坂口税理士事務所設立。監査法人における監査業務の経験を生かし、他の税理士では実績の少ない「書面添付制度」を積極的に推進するとともに、税務業務だけでなく、事業計画策定・融資支援・補助金等支援等、支援企業の「未来志向」を掲げ高付加価値を提供。

文=坂口勝啓 編集=石井節子

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