経営・戦略

2023.10.11 08:00

「トイザらス」がブランド再生本格化、全米24店舗を開設へ

安井克至
WHPグローバルはニューヨークに本拠を置き、消費者ブランドの買収と管理を行っている。同社は、トイザらス以外にアン・クラインやジョセフ・アブード、アイザック・ミズラヒ、ボノボスなどのブランドを傘下に持つ。

同社は、2021年初めにトイザらスの商標権を買収して以降、トイザらスのブランドイメージ向上に専念し、店舗運営は外部パートナーに委託してきた。

そして、2021年12月に再生後初となる店舗を、ニュージャージー州イーストラザフォードにあるモール「アメリカン・ドリーム」内に出店した。この店舗は、別の玩具店チェーンが運営している。

米国外の店舗は破綻後も継続

メイシーズ内にある400以上の店舗も、メイシーズが仕入れとスタッフの配置を担っており、トイザらスがブランディングとイメージ戦略を監修している。米国外では、世界30カ国に1000を超えるトイザらス店舗があり、同社とのライセンス契約に基づいて運営されている。同社は、2017年に破産申請を行い、2018年に米国内の全店舗を閉鎖したが、海外店舗は営業を継続していた。

ゴー!社のギデオン・シュレシンジャーCEOは、先日ニューヨークで開催された国際玩具見本市のブースでインタビューに応じ、新たな旗艦店をモールなど人通りの多い立地に出店すると述べた。また、2024年中に旗艦店を1、2店舗オープンさせる計画だという。

ゴー社は、自社店舗の運営を通じて、特に玩具については対面式のショッピング体験に対するニーズの大きさを実感しているという。また、アメリカンドリーム店の成功は、トイザらスの旗艦店に対する需要の大きさを示しているとシュレシンジャーは述べた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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