2023.10.09 10:00

ミシュランガイド、世界最高のホテルを「鍵」で評価

安井克至
情報や個性に乏しいホテルがますますあふれる業界において、ミシュランキーは、ホスピタリティにおいて本当に大切なものを取り戻すために欠けていた、本物であることと個性を示す道標かもしれない。

「私たちは、そこにいる人材、秀逸であることと本物であることへの傾倒、サービス、その施設が持つセンスに光を当てたい」とプーレネックはいう。「例えば、平均的な旅行者は休暇の手配をするために少なくとも10時間、10ものプラットフォームを見て回っている。ミシュランキーは旅行者が効率よく、十分な情報を得た上で決断できるようサポートしようとしている」と説明する。

実際、ホテルのランク付けは、ミシュランガイドの100年もの歴史を持つ価値観を反映する5つの主要基準に基づく選考プロセスだ。 目的地としての質と、その土地の体験への貢献、単なる美学を超越した洗練された設計と建築、個性、パーソナリティ、本物であること、サービスに関する品質と一貫性、快適性、そして常に期待を上回ることなどがチェックされる。それから、価値と体験の比率も重要な基準となる。

ワンストップショップであるミシュランホテルズのプラットフォームとアプリでは、旅行者はホテルを予約し、よく練られた目の肥えたレビューをいくつかの言語で読み、各ホテルの近くにあるレストランをチェックすることができる。グルメな人も旅行者も使えるものだ。

ミシュランキーは旅行者を特別な体験へと導く羅針盤となるだろう。「旅がまさに特別なものになることを保証するのがミシュランキーだ」とプーレネックは熱っぽく話す。「ホテルの世界への進出では、レストランと同じように正確さや見識、卓越性の絶え間ない追求というレガシーを携えているのが売りだ」とアピールしている。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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