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2023.10.08 18:15

ハマスのイスラエル越境攻撃、Xで偽情報が飛び交う 7つの拡散事例

2023年10月7日、パレスチナ自治区ガザ地区の商業施設を標的としたイスラエル軍の空爆後に立ち上る煙と炎(Ashraf Amra/Anadolu Agency via Getty Images)

マレーシアの右派インフルエンサーであるイアン・マイルズ・チョンも7日、Xに動画を投稿。「ハマスは家々を回り、中にいる人々を虐殺している。地下室に隠れた女性や子どもたちもだ。これがあなたの近所で、あなたの家族に起こっていると想像してみてほしい」と訴えた

この動画とチョンの投稿は700万回以上再生されているが、追加されたコミュニティノートに説明されているように、実際はイスラエル警察を映した古い動画だ。
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混乱した状況下では、現地からの情報は混乱を招く恐れがある。今回のイスラエルとガザの紛争も同じだ。しかし、Xで拡散される誤情報の量にには、ここ数カ月間で顕著な変化があった。

オーナーのイーロン・マスクはまず、かつての認証マークをユーザーから剥奪し、月額8ドル(約1200円)を払えば誰でも本人確認を受けることなく認証バッジを買えるようにした。認証バッジ(青いチェックマーク)の購入者の投稿は、Xのアルゴリズムに基づいて他のユーザーのタイムライン上での表示回数が増える。しかも、拡散された投稿が偽情報だったとしても、エンゲージメントに対して報酬が支払われる。

これにより、かつては明らかな欠陥があるにせよ信頼できるニュース速報を入手できるソーシャルメディアだったXの環境は、悪化した。現在もまだ正確なニュース速報を見つけることは可能だが、悪質なユーザーや不正確な情報の追跡はますます難しくなっている。この状況は、特にイスラエルとガザで衝突が起きている現在、すぐに変わることはなさそうだ。
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forbes.com 原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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