食&酒

2023.10.11 07:15

ファストフード、毎月1回は行く人が約4割

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1970年代初頭にドムドムバーガーやケンタッキーフライドチキン、マクドナルドなどの手軽に食べられ、カロリーが高めな食事を提供する巨大フードチェーンの進出により、「ファストフード」というと食文化が徐々に定着していった日本。ハンバーガー自体は一部地域でアメリカから伝わって店舗もあったが、日本全国に広がったのはファストフードチェーンのおかげだろう。手軽に食べられるという点では、日本には古くからそばやうどんをはじめとした屋台があったので、食文化としてはそう珍しくはなかったのかもしれないが、当時はアメリカ文化への憧れもあって利用者も爆発的に増えていったはずだ。

そんなファストフードに関して長年調査をしているマイボイスコムが、11回目となる調査結果を発表している。

それによると、「どのくらいの頻度でファストフード店を利用しているか」の問いに、月に1回以上利用する人は約4割で、2015年の第7回調査からそれほど大きな変化はない。

続いて、「直近1年以内に利用したファストフード店」では、「マクドナルド」が73.4%とほかを大きく引き離し、「ケンタッキーフライドチキン」が44.2%、「ミスタードーナツ」が38.4%、「モスバーガー」が32.0%と2番手グループを形成。あとは一桁台となっている。

「ファストフード店の利用状況」としては、「昼食」が59.8%で圧倒的に多く、「テイクアウト」が18.9%、「夕食」「小腹がすいたとき」が17.5%と続いている。

また、「ファストフードは好きか」という問いには、「好き」「やや好き」合わせて63.2%と6割強の人が好きと回答。2019年の第9回から徐々に「好き」が多くなっており、マクドナルド好きは「店舗が利用しやすい。モバイルオーダーで店員と話さずに買える」(女性37歳)やモスバーガー好きなら「食の安全にこだわっており、起業ポリシーに共感できる」(男性57歳)、ケンタッキーフライドチキン好きだと「ほかで食べられない味。定期的に食べたくなる」(女性62歳)など、同じ「好き」でも推しのファストフード店によって理由はさまざまなようだ。

大半の人がマクドナルドを利用するのも、ほかと比べて店舗数が圧倒的に多いし、ケンタッキーフライドチキンが2位というのも、クリスマス需要を受けてのことだろう。そうしたなかで、ミスタードーナッツやモスバーガーは健闘しているのではないだろうか。今後も日本人の胃袋を掴んでいくことになりそうだ。

出典:マイボイスコム「ファストフードの利用に関する調査(第11回)」より

文=飯島範久

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