汚名返上の『サイバーパンク2077』 続編は問題ないと信じていいのか?

複数タイトルを並行開発

CDPRは、複数のゲームを同時に開発しようとしている。『サイバーパンク2』と同時に、『ウィッチャー』新作の開発が少なくとも部分的に並行して行われる見通しだ。『サイバーパンク2077』では、会社全体が何年もかけて開発に専念したにもかかわらず、あのような状態での発売となったことを考えると、複数タイトルの並行開発は無謀にも思える。『ウィッチャー』新作は3部作になる上、新規IPのタイトルも計画されている。

発売延期の問題

最後に、2020年12月の『サイバーパンク2077』発売は、度重なる延期を経たものだったことを忘れないでほしい。それからほぼ3年かけて今の状態にたどり着いたわけだが、発売をさらに3年も延期することは、どんな理由があろうとも不可能だったはずだ。よってCDPRは、発売後に問題を修正していく道を選ばざるを得なかった。発売を数カ月、あるいは1年ほど早まってしまったという話ではない。すべての問題を修正するのには、何年もかかった。

誤解しないでほしいが、私はぜひともCDPRを信じたい。私が会ったCDPRの情熱的な開発者たちは皆、『サイバーパンク2077』を完成させたのと同じように続編にも取り組む意気込みだった。だが、経営陣、新エンジン、そして新しい過酷な開発スケジュールを考えると、3年にわたる「教訓」を経た当初の想定よりも、それがずっと困難である可能性が示されている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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