欧州

2023.10.08 12:00

フランスで発生の「トコジラミ騒動」、旅行者が知っておきたいこと

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旅行時の注意点

トコジラミは小さな平べったい赤褐色の昆虫で、吸血前の体長は6ミリメートル前後。夜間に活動し、日中はベッドのフレームやマットレス、ボックススプリング、ヘッドボード、壁や家具、床の隙間に潜んでいることが多い。
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生息している家具や場所に近づいてきた人間を狙うこともあれば、財布やバッグ、荷物に付着することもある。トコジラミは集合住宅やホテルの部屋間を移動することもある。宿泊先では旅行かばんはベッドや床の上ではなく台の上に置くようにし、帰宅後、衣類はすぐに洗濯して高温の乾燥機にかけるのが大切だ。

トコジラミがわいていることを示すものとしては、家具やマットレスの赤褐色のしみ、布地の黒っぽい斑点、1ミリメートルほどの卵やその殻、黄色っぽい抜け殻などがある。生きた実物がいればもちろんそれが証拠だ。

刺されるとどうなる?

米国皮膚科学会(AAD)によると、トコジラミに刺されると患部がミミズ腫れのようになり、かゆくなる。ミミズ腫れはだいたい3〜5個の刺し傷が集まったものだ。ほとんどの場合は自然に治るが、市販や処方のステロイドの塗り薬、市販の鎮痛剤や抗ヒスタミン剤などを使う手もある。

駆除の費用や方法は

家屋のリフォームなどを手がけるディス・オールド・ハウスによると、米国で専門業者にトコジラミを駆除してもらうには300〜5000ドル(約4万4000〜75万円)かかるという。

自宅で自分でできる対策としては、
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・トコジラミの隠れ場所になりそうな隙間をシリコンコーキングでふさぐ
・トコジラミがすでにわき、駆除できない家具などは処分する
・マットレスに保護カバーをし、トコジラミ閉じ込めて殺す▽高温に設定した衣類乾燥機などで熱処理する
・手の届きにくい隙間にはスチームクリーナーを噴射する▽マイナス十数度に設定した冷凍庫で低温処理する

といった方法がある。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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