別のテストでは、14Mbpsのダウンロード速度を達成した。この通信速度があれば、通話だけでなく、インターネットの閲覧やファイルのダウンロード、動画ストリーミングアプリの使用などが可能になる。
「BlueWalker3のローンチ以来、すべての主要メーカーのスマートフォンとの互換性と2G、4G LTE、5G通信の対応を達成した。我々は、宇宙ベースのセルラーブロードバンドによってインターネットに接続されていない人々を接続し、世界中のインターネット接続を変革できると確信している」とASTのアベル・アベラン(Abel Avellan)会長兼CEOは声明で述べた。
ASTはボーダフォンやAT&T、ノキアと提携し、スペースXのスターリンクと競合する衛星ベースの携帯電話通信を開発している。
ASTとスターリンクの主な違いは、BlueWalker3衛星の巨大さにある。BlueWalker3の大きさは693平方フィート(約64平方メートル)と、オリジナルのスターリンク衛星の約40倍もある。この大きさによって、特別なハードウェアや衛星アンテナを用いなくても、多くの人が保有する標準的なスマートフォンで直接通信するこが可能になる。ASTは、今年4月に初めて宇宙への通信に成功しており、携帯電話の接続ができていない地球上の90%の地域にセルラー通信を提供することを目指している。現在の計画では、168基の衛星を周回させる予定だ。