「このプログラムの参加者の多さは、インドの専門家や消費者の間でカリフォルニアワインに対する好奇心が高まっていることを証明している。共同企画の成功は、このようなワイン教育の取り組みが、インドのワイン市場で働く専門家にとっても、市場への参入を狙っている輸出業者にとっても有益となり得ることを示すいい例だ」とソナルは語った。
増えるインドのワイナリー
しかしインドにもワイン産業があり、ワイナリーの大半は西部マハラシュトラ州のナシク市とその周辺に集まっている。この地域は標高565mに位置し、この高さが気候を和らげる効果を生み出している。日中は暑く日がよく照るため、糖分とタンニンが豊富なブドウが育つ。一方で、夜は涼しいため、ブドウは酸味を保つことができる。最大のワイナリーはスラ・ヴィンヤーズで、インド国内でワインを販売するだけでなく、世界各国に輸出もしている。他の大手には、グローバー・ザンパ・ヴィンヤーズやフラテッリ・ワインズがある。また、フランスに本社を置くスパークリングワイン大手のシャンドン・インディアのように、インドで事業を展開している外国のワイナリーもある
インドのワイン市場の経済見通しはかなり明るい。米オンラインニュースサイトのビジネス・インサイダーによると、インドのワイン産業は2022年から2027年にかけて年平均10%の成長が見込まれている。
ソナルは自国のワイン産業の将来について極めて楽観的だ。「ワインの消費量が増えているだけでなく、ワインについての知識欲も高まっている。ワインはインドで成功や素養、ロマンスを象徴する新たな媒体であり、主流の飲み物となっている」と語った。
(forbes.com 原文)