ネットフリックスとDiscovery+はいずれも、ストリーミング事業は黒字だとしているが、個々の番組がどれほど成功を収めているかは公表していない。
ネットフリックスの発表によると、4~6月期の新規会員は590万人で、加入者数は全世界で2億3840万人に上った。会員数が急増した背景には、複数の世帯でのパスワード共有を禁止し、自宅以外の場所での視聴に追加料金を課すようになったことがある。
ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの発表によると、Discovery+とMaxを含む同社のストリーミングサービス会員数は8月時点で9580万人だった。
俳優によるストライキは7月、脚本家のストに追随するかたちで始まり、80日以上にわたり続いている。脚本家と俳優のストにより、米国のテレビ番組と映画の製作は、ほぼすべて停止した。
全米脚本家組合(WGA)は先週、製作会社側と新契約で合意し、148日間のストを終結させた。新契約により、ストリーミングサービスの業績に関するデータの一部が初めて明るみに出る可能性がある。
新契約では、ストリーミング配信企業がコンテンツの視聴者数をWGAに報告することが義務づけられる。このデータは守秘義務契約の対象となり一般には公表されない可能性があるが、その場合でも、WGAは各数値の総計を公表できる見通しだ。この契約により、脚本家はストリーミングサービスでの各作品の視聴者数に基づいて追加報酬を得られるようになる。
(forbes.com 原文)