3日付の書類によると、クックは先月29日に27万株、今月2日に24万1000株を売却。売却額は合わせて8800万ドルだが、クックは税引き後の金額として4150万ドル(約62億円)を取得した。
クックは年間報酬の一部として同じ数の株が与えられており、今回の株式売却後も持株比率は変わらない。クックは2021年8月、税引き前で7億5000万ドル(現在の為替レートで約1120億円)相当のアップル株を売却しており、今回の株売却はそれ以降で最大となる。
アップルは別の提出書類で、幹部のディアドラ・オブライエンとキャサリン・アダムズも税引き前でそれぞれ1100万ドル相当の持株を売却したと報告した。
アップルの株価はこのところ、珍しく下落している。株式市場全体が不調だった9月、アップル株は9%下落し、月間下落率は今年最悪となった。ただ、アップルの時価総額は2兆7000億ドルで、今も世界首位を維持。7月に記録した同社史上最高額の3兆1000億ドルからは3760億ドル減ったものの、今年の上昇幅は6280億ドルとなっている。
フォーブスは、クックの保有資産額を19億ドル(約2800億円)と推定している。クックが保有するアップルの普通株は328万52株で、発行済み株式の約0.02%、金額で約5億6500万ドルに相当する。
(forbes.com 原文)