キャンプ用品は普段から使い倒せ!
さて、お次は趣味グッズについて。
プライベートではキャンプが趣味だという辻さん。そこで使うさまざまなアウトドア用品は、防災でも「かなり使える」という。
カセットコンロやバーナーに加え、調理器具も同様。辻さんは自宅のキッチングッズのほとんどを普段使っているキャンプ用品に替えたんだそう。
「スキレットは蓋をすればパエリアができるし、メスティンは炊飯のほかに揚げ物もできる。鍋もダッチオーブンに替えました」。
家で練習した料理を、外でも試して、そこで得た反省点を活かしてアレンジ力を上げる。その繰り返しが、防災のスキルアップにつながるというわけだ。
「キャンプ用品はアウトドアシーンだけでなく、自宅でもバンバン使ってください。防災のスキルも、ダッチオーブンも育ちますよ(笑)」。
それ以外にも、ランタンや寝袋、カトラリー、テーブル、チェアなど、ほとんどのキャンプ用品が、震災時も活躍してくれると辻さん。アウトドア用の防水・防寒ウェアなども、もちろん有効だ。
「ひとつだけ使えないものを挙げるとすれば、テントですね。家の中はもちろん、避難所では張れるところがまずないですし、屋外でペグを打つにしても、地面が不安定になっている可能性が高いです」。
ちなみにキャンプ、すなわち趣味つながりで、ほかに使えるモノがあるか聞いてみると……
「強いて言うならゴルフボールかな。背中や脚、お尻などに、マッサージボールとして使うと癒しになります。これって避難生活が長引くほど大事で、私はゴルフやらないんですけど、ゴルフボールは避難バッグに入れています」。