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2023.10.07 10:30

「災害時にテントは使えません」防災のプロ・辻 直美さんが日用品の活用法を伝授!

Forbes JAPAN編集部
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コスパ抜群のペットシーツを活用すべし


続いて「トイレ」シーン。防災グッズとして売られている「簡易トイレ」を備えている人も多いだろう。しかし、辻さんはこう警笛を鳴らす。

「簡易トイレを使ったことはありますか? 実際に使ってみると、開口部が小さかったり、容量が少なかったり、糞尿が漏れてしまうものもあるんです。ましてや、災害が起きた非日常時に、慣れていないものを使うのはおすすめしません。

前回お話した非常食と同様、災害用として“買っておくだけ”ではダメなんです。まずは使って、自分やその家族がきちんと使えるかを試してください」。

そこで辻さんが勧めるのは、「ペットシーツ」を活用すること。

「災害時は、家にあるモノをいかに工夫して普段と同じ生活ができるようにするかが大切です。ペットシーツを使うことで、“水を流さない”ということを除けば、いつもと変わらない自宅のトイレが使えるんです」。

ペットシーツの使い方は、

(1)便座を上げて、便器に45Lのゴミ袋を2重にして被せる

(2)ペットシーツの吸水面を表にして3つ折りにする

(3)それを便器のくぼみにセットし、便座を下ろす

こうすれば、いたって簡単に簡易トイレが完成する。

これで、大人の男性1回分の小便(多くて約400ml)は問題なく受け止めてくれるし、子供なら2〜3回分は使えるという。

「用を足したら、ちぎった新聞紙などを排泄物の上に被せ、2重にした上のゴミ袋だけを取り出して口を結びます。あとは、自治体のルールに従って処分すれば問題ありません」。


ペットシーツは、だいたい100枚で1000円前後が相場。もしペットを飼っていなくても、災害用の簡易トイレ(10枚で1000円前後・編集部調べ)を購入するより、ずっとコスパが良い。

さらに、吸水性が抜群、という利点を活かすことで、災害時にさまざまな用途に使いまわせる。

以下、参考にして欲しい。

ペットシーツの活用法

・水を吸わせて膨らませれば、クッション性のある安楽枕になる。
・吸水すると冷たくなるので、暑い時期なら熱中症対策になる。
・寒い時期はお湯を吸わせると湯たんぽ代わりになる。
・吐瀉物などの処理に雑巾代わりに使えて、水を使わずに済む。

このように、日用品をアレンジする力も防災スキルのひとつと言っていい。

「例えば、ペットボトルひとつとっても、アレンジ次第でさまざまな使い道が生まれます。キャップに穴をひとつ開けてシャワーのようにすれば節水しながら水を使えるし、半分にカットすれば食器代わりにもなります。

こういう豆知識を知っているお父さんって、子供にとって格好いい存在だと思うんですよね。防災スキルって、結局はサバイバル能力だから、これが高い人は『生きていく力がある人』なんですよ」。
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取材・文=外山壮一

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