民泊施設の運営管理などを行うLDKプロジェクトが、東京都内在住でSDGsに関心のある20代から30代の女性会社員110人を対象に行った調査によれば、旅行や外食でSDGを意識することが「とてもある」、「ややある」と答えた人は8割を超えた。旅行先の宿泊施設を選ぶ際には、SDGsに取り組んでいるかどうかを重視する人もまた、「とてもある」、「ややある」を合わせて7割を超えている。
そうした宿を選ぶのがSDGsへの貢献になるという道義的な理由もあるが、複数回答で示された答えを見ると、1位は「可能な限り安心・安全なものを取り入れたいから」だった。2位は社会貢献につながるという意識によるもので、双方とも5割を超えた。さらに、社会貢献している姿勢に好感が持てる、柔らかく心地のいい雰囲気を想像できる、スマートでおしゃれな印象、という答えもあった。
宿泊施設のSDGsへの取り組みに期待するのは、環境に優しいアメニティー、地産地消で地域活性化、自然エネルギーや再生可能エネルギーの利用、環境負担の軽減、無駄を排したスマートなデザインなどとなっている。
つまり、社会問題や環境問題に気を配っている宿は、少し前なら、こだわりが強い薄味でそれほど美味しくないご飯を一口残しただけで怒られそうな意識高い系の緊張する雰囲気を想像したが、今はその逆で、環境負荷が小さいことへの安心感により、心からくつろげる場所というイメージに変化している。とくに若い人を中心に、SDGsに配慮した空間のほうが居心地がよくなってきている証拠だろう。
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