インフルエンザは、例年冬場に流行る傾向にあるが、ここ数年流行らなかったためか、この時期に流行を迎えている。その影響で、学校では学級閉鎖になっているところも多く、運動会や体育祭、文化祭などといったイベントに影響を与えそうだ。
どちらの感染症とも、ワクチンが用意されているが、インフルエンザに関しては例年より早いため、まだ打っていない人も多いことだろう。また、新型コロナは感染症の分類がインフルエンザと同等になったため、打とうと思っている人はかなり減っている。ただ、感染するとかなり辛い症状になるため、ワクチンを接種してたとえ感染しても症状を軽くする対策をしたほうが無難だ。
社会調査研究センターが10月1日にdサーベイによる全国世論調査を実施。そのなかで、新型コロナワクチン接種を受けたかどうかの設問で、「受けた」が12%、「受ける予定」が33%と合わせて45%の人が受けるようだ。やはり、受けようという人は半数以下に減ってきている。
一方、インフルエンザワクチンは、「受けようと思っている」が47%と、ほぼコロナワクチンと同様の傾向となっている。
年代別に見てみると、年代が上がると接種する傾向にあるが、インフルエンザワクチンは若い層で新型コロナワクチンより高く、先代が高くなると若干の差だが新型コロナワクチンが上回る結果になっている。
インフルエンザワクチンは自費だが、新型コロナワクチンは今年度まで無償とされている。新型コロナは変異株が増えており、9月から接種が始まったワクチンには、オミクロン株の一種「XBB.1.5」に対応した成分を含み、さらに変異した「EG.5」や「BA.2.86」などにも重症化予防の効果は期待できるとされている。
重症化になりやすい年代の高い人、持病のある人などは、無償のうちにワクチンを打つことをおすすめしたい。ちなみに、ワクチンの種類が切り替わり、以前のワクチンは廃棄される。つまり、残れば残るほど税金が無駄になるというわけだ。
出典:社会調査研究センター「10月1日全国世論調査の質問と回答」より