筆者は、アップルが自動車市場に参入するという噂が出て以来、それが実現することに懐疑的だった。しかし、ここ5年間で「プロジェクト・タイタン」と呼ばれるものに関連するリークがますます増加しており、何かが進行中であることは確かだ。
そんな中、ニュースサイトAxiosは7月に、ソニーとホンダの共同プロジェクトである「AFEELA」と呼ばれるコンセプトカーについて報じた。このプロジェクトは、アップルのコネクテッドカーと類似したコンセプトを持つのではないかと思われる。
ソニーとホンダの合弁会社が2025年に受注を開始し、2026年に米国で発売予定のこの車両は、きわめてスタイリッシュな電気自動車(EV)だが、それ以上に重要なのは、人工知能(AI)やAR(拡張現実)、VR(仮想現実)など、ソニーのテクノロジーとエンターテインメントのための新たなプラットフォームだということだ。
この車は、ゲーム機を搭載し、前席と後席の乗員がそれぞれ映画を見たり、シンクロさせたりできる。さらに、顔認証でロックを解除し、ドアを開けることが可能で、車内のスピーカーは没入型の360度オーディオ体験を提供する。
AFEELAに関する記事の中で、筆者が注目したのは「車輪の上のコンピュータ」というフレーズだ。アップルは優れたコンピュータを作り、すばらしいアプリやサービスを生み出す方法を知っている。彼らはオーディオやビデオ、コミュニケーションを提供することが得意で、地図サービスも日々改良されている。