ビジネス

2023.10.04 08:00

Vision Proの話題に隠れた「アップルのコネクテッドカー」の可能性

Getty Images

「Vision Pro」に次ぐ転換点

これまでのアップルの歩みを考えれば、ティム・クックと彼のチームが会議室に集まり「どうすればコンピュータをもっとモバイルにできるか?」と頭をひねるのは自然な流れだ。モバイル性の高いデバイスはすでにあるが、彼らはおそらく「イノベーションの機が熟した次のプラットフォームはどこだ?」と考えたのだろう。
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また、これらの幹部が各社の最新型のEVを見て、次の大きなイノベーションは物理的なスタイリングやデザインだけでなく、そこに搭載されるコンピュータが生み出すエクスペリエンスにあることに気づいたとしても不思議ではない。

アップルは自社でEVを再発明する必要はない。彼らは適切なパートナーを見つけて、EVというプラットフォーム上にコンピュータを再構築し、最も統合されたモバイル・パーソナル・コンピューティング体験を創造する必要があるのだ。

筆者は、アップルが来年リリースするVision Proに搭載される機能の多くが、プロジェクト・タイタンに統合されると考えている。運転の自動化のみならず、既存のアプリやサービスがスマートカーに拡張されるだろう。プロジェクト・タイタンは、自動車に大きなブレークスルーをもたらす可能性がある。
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つまり、アップルのコンピュータやOS、サービスにおける専門知識を考慮すると、プロジェクト・タイタンが 「車輪の上のコンピュータ」になることは確実だ。それは、あらゆる次世代自動車の中で最も統合され、コンピュータ化された機能を持つものになる可能性がある。

アップルのコネクテッドカーは、Vision Proに次ぐ大きな転換点になるかもしれない。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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