ライフスタイル

2023.10.14 11:00

男女が「別れ際」に性的関係を持つ2つの理由

安井克至

2. ソシオセクシュアリティの高さ

カジュアルな性的出会いを求める「ソシオセクシュアリティ」が、男女ともに別れた後のセックスをするもう1つの原動力として浮上した。セックスに対する態度が開放的な人ほど、性的経験に対する高まる欲求に駆られて、別れた後の性的な接触を求める傾向が強かった。そのような人は、過去にも別れた後のセックスの経験がある可能性が高かった。

研究者は、男性が女性よりも、快楽と興奮のために別れた後の性的関係を持つことが多いことを発見した。この願望は「燃えさかる宙ぶらりん状態」(fiery limbo)という概念と一致する。元パートナーたちが、もういっしょにはいないことを知りながら、お互いに性的魅力を感じ続けている関係段階だ。彼らの欲望は、彼らの関係の状態を取り巻く不確実性によって強まる可能性がある。

研究者らは、女性は妊娠する可能性があるため、非協力的なパートナーとは快楽のために別れた後のセックスをする動機は低いという可能性を示唆している。さらに、異性愛者の女性は、性交渉中にオーガズムに達する可能性が男性に比べて低い「オーガズムギャップ」のために、快楽を求める別れた後のセックスにはあまり興味を示さないかもしれない。

まとめ

別れた後のセックスは、感情的、心理的、個人的な要因の組み合わせによって引き起こされる複雑で多面的な現象だ。女性の場合は、ソシオセクシュアリティとパートナーがいないことへの恐怖の両方が、別れた後のセックスへの欲求を高めるが、男性の場合は、ソシオセクシュアリティと快楽主義的な喜びがより大きな役割を果たす。別れた後の親密さが招く結果はさまざまで、別れた後の感情に対処する万能の解決策はない。私たちにできることは、別れた後のセックスが私たちにどのような影響を与えるかをよく考え、長い目で見て精神衛生上プラスになるものを選ぶことだ。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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