WSJによると、フランスの競争当局は9月27日に家宅捜索を行ったことを公表したが、具体的にどのような商習慣や企業が調査対象となったのかを明らかにしなかった。しかし、当局はこの企業が「グラフィックカード」の企業であることを明かしたという。
これは、競争当局がクラウドコンピューティング分野に対して行った大規模な調査に続くもので、当局はこの分野の企業が自社のコンピューティングリソースを利用して競合他社を締め出すことに懸念を示していたという。
6月に発表したレポートで規制当局は、クラウド分野の大手企業の慣行が小規模な競合企業の発展を阻害していないことを確認する必要があると述べていた。エヌビディアは、フォーブスからのコメント要請を拒否した。
エヌビディアの時価総額は今年1月時点で3690億ドルだったが、28日時点で約1兆ドル(約149兆円)に急拡大している。同社の株価は28日に1%以上上昇し、430.89ドルで取引を終えた。エヌビディアの株価は、1株当たり143ドル前後で取引されていた年初から約200%上昇している。
エヌビディアは、ゲームコンソールやコンピュータ、生成AI(人工知能)に使用されるチップ技術の最大手として知られている。マイクロソフトやグーグル、フェイスブック、アマゾンなどのハイテク大手は、エヌビディアの最大の顧客であり、ここ数年は、特に生成AI関連で使用するチップをエヌビディアから購入している。
エヌビディアの直近の四半期の売上高は135億ドルで、1株当たり利益はウォール街の予想を大きく上回る2.45ドルだった。最新の決算報告書によると、同社は今四半期に160億ドルの売上を見込んでいる。
(forbes.com 原文)