ロボット開発企業テムザックは、耕作放棄地を活用し、ドローンやロボットを使って人手に頼らない「WORKROID(ワークロイド)農業」を提唱している。今年は宮崎県延岡市内の田んぼで稲作実験が行われ、初めての稲刈りが行われた。
5月、に水に浮かないよう鉄をコーティングした稲の種をドローンで水田に撒いたあと(田植えを行わない直まき方式)、田んぼの水位と水温はセンサーで監視して遠隔調整、雑草が生える季節には雷鳥1号が田んぼを泳いで除草を行った。これにより、従来農法では529時間にもなる労働時間を29時間にまで短縮。なんと18分の1という省力化に成功した。
ここで作られているのは米粉用の米なので、収穫した米は製粉して出荷される。ゆくゆくは、種まき前の田んぼの整地と刈り取りもロボット化し、収穫した「WORKROID米」の製粉までを行う「6次産業」の構築を目指す。来年は「雷鳥2号改」と「雷鳥2号」が田起こしと収穫をそれぞれ行う予定とのことだ。
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