ゴミを燃やさない。スロベニアの首都が、環境に優しい理由

次世代に受け継ぐ「分別の大切さ」

リュブリャナでは、ごみ問題についての学校教育にも力を入れている。授業で分別の大切さを学び、子どもたちが大人になってもキレイな地球を守れるようにしているようだ。

日本でも、学校教育においては文部科学省が定めた「学習指導要領」により、小学校4年生で地域の廃棄物処理を学ぶことが定められている。その一環として地元の清掃工場の見学や下水処理場の見学に行くが、小学校4年生を終えると学校教育で廃棄物について学習するまとまった時間は設けられていない。

学びの機会をさらに増やすことで、日本人全体の環境意識が向上するかもしれない。

私たちにできること


先ほども触れたように、日本のごみの処理の多くは、CO2を排出するサーマルリサイクルに頼っており、環境に優しいとは言い難い。

焼却後のごみが運ばれる最終処分場は、あと23. 5年で満杯になってしまうと推計されている。

今すぐ日本でリュブリャナのような社会を実現するのは不可能だが、私たちは自治体のルールを守ってしっかりごみの分別をし、できる限り資源を有効利用していくことが大切である。

【参照】
・Guardian News
https://www.theguardian.com/cities/2019/may/23/zero-recycling-to-zero-waste-how-ljubljana-rethought-its-rubbish
・環境省
https://www.env.go.jp/press/press_01383.html
・環境展望台
https://tenbou.nies.go.jp/news/fnews/detail.php?i=13828
・JAL
https://www.jal.co.jp/tabi/info/toshi/eur/si/index.html
・外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/slovenia/data.html
・東京都
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/08/30/05.html
・資源循環・廃棄物研究センター
https://www-cycle.nies.go.jp/magazine/mame/202101.html


※この記事は、2023年9月にリリースされた「エシカルな暮らし」からの転載です。

文=エシカルな暮らし編集部

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