スクエニの絶不調、問題は「ソニー依存」 PS独占は終了の公算大

Miguel Lagoa / Shutterstock.com

『FF』は最も一貫して好成績を上げているシリーズだ。『16』の売れ行きはスクウェア・エニックスが期待していた範囲内だったと報じられているが、今年のように失敗続きの年には、それを相殺するため、期待を上回るヒットが必要だった。批評家の評価は非常に良かったが、2023年は他にも驚くほど多くの良作ゲームが発売されており、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』、『ディアブロ IV』、『Baldur's Gate 3』といった夏の話題作の中に埋もれてしまった。それが過ぎ去ったかと思えば、今度は『ARMORED CORE VI』、『Starfield』が登場し、間もなく『Marvel's Spider-Man 2』も発売される。そんな中で『FF16』をPS専用タイトルとしたのは、得策ではなかった。
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スクウェア・エニックスが、ソニーやマイクロソフトによる買収のターゲットになるかどうかは、今のところ不透明だ。ただ、最近の時価総額の減少により、以前よりもかなり安い額で買える状態になっている。同社の経営陣は、ついに売却の好機がやってきたと思うかもしれない。

マイクロソフトは、増え続ける買収企業のポートフォリオに日本企業を加えたいとの思惑を何度も示してきた。スクウェア・エニックスの時価総額は現在、約6200億円(約41億ドル)にまで落ち込んでいる。ソニーは昨年、現在運営するタイトルが『Destiny 2』しかないBungie(バンジー)を36億ドルで買収したばかりだ。スクウェア・エニックスが今すぐ身売りを行うとは言わないが、これがゲーム業界の現状なのだ。

今年の状況、そしてスクウェア・エニックスの今後の展望を考えると、同社のゲームは今後、基本的にすべてマルチプラットフォームで発売されると考えてよいだろう。
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forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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