プロサッカーチームの「生成NFT」登場 新たな主役は?

宇藤 智子

セレッソ大阪の「使える」ジェネNFT

11月7日に発表されたセレッソ大阪の「CEREZO OSAKA SUPPORTERS NFT(セレサポNFT)」も新時代のデジタル応援アイテムとして開発された公式ジェネNFTだが、アビスパ福岡とは異なり、数量限定での販売だ。

販売時期や価格等は後日公開としているが、桜色のユニフォームを纏った「セレッソ大阪サポーター」をモチーフとしたアートワークを、デジタルファッションレーベル「1BLOCK STUDIO」を展開する1SECが担うことが発表され、オンラインコミュニケーションサービス「Discord」上での公式コミュニティが開設されている。
CEREZO OSAKA SUPPORTERS NFT(イメージ画像)

CEREZO OSAKA SUPPORTERS NFT(イメージ画像)

サポーターの応援活動をアシストする「ユーティリティ」(NFT保有特典)が付帯されることも特徴だ。

詳細は随時公開としているが、保有者には個人利用のみならず「商用目的でも使用できる」アートワーク使用ライセンスが付与されるほか、アウェイ観戦時にも使える割引サービスの提供など、様々な展開を予定しているという。

「使える」NFTは、ファンの心を掴む新たな要素となるか。今後の施策の充実と大阪サポーターの反応が楽しみだ。

スポーツNFTは転換期 息を吹き返すことができるか

スポーツNFTといえば、「NBA Top Shot」が2020年10月に衝撃的な登場を果たし、日本でもそのブームに倣って、スター選手・名場面のモーメント(短尺動画や画像コンテンツ)等の販売を中心に市場が形成されてきたが、波に乗れず、複数のサービスが低迷、終了に至っている。

フィナンシェは当初から、本来のNFTやトークンを所有することで生まれるコミュニティの価値、応援文化醸成の重要性を説き続け、トークン/NFTの発行・販売からコミュニティおよびエコシステム形成までを一気通貫で支援する事業を展開してきた。

現在180以上ものスポーツチームとエンタメ、地域創生の領域で、計200以上のトークン/NFTの運用実績を持つフィナンシェが手がけるこの新たな取り組みで、果たして、スポーツNFTは「デジタル応援アイテム」として息を吹き返すことができるのか。

まだ初期段階ではあるが、フィナンシェの強みである企業や自治体を巻き込んだコンテンツや、エンタメやファッションなど他分野のNFTプロジェクトとのコラボレーションも期待できるだろう。今後の展開に注目したい。

>> アビスパ福岡 公式ジェネレーティブNFT発行・配布 プレスリリース
>> フィナンシェ 「アビスパ福岡」公式ジェネレーティブNFT発行・配布 プレスリリース
>> フィナンシェ 「セレッソ大阪」公式ジェネレーティブNFT販売実施 プレスリリース

写真=フィナンシェ 文=宇藤智子

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