購入後のアンケートを実施し、小さいサイズを購入した顧客にいくつかの質問をしよう。そのデータから、顧客がより控えめなサイズを好むことがわかれば、サンプル市場でこの変更のストレステストを行なった上で、完全に切り替える。顧客のサイズ選好に対応することで、品質と価格を維持しながら、顧客を満足させることができる。
3. 新たな経済状況に合わせて、商品の出荷方法を再検討する
サイズ縮小は、多くの場合、出荷された商品がたどる道のりにも影響する。出荷重量は重要な問題であり、個々の商品サイズの小さな変更は、ブランドにとって魅力的なチャンスとなり得るのだ。サイズを縮小する前に、商品の出荷プロセスを再検討し、最も効率的になるように再構築しよう。まずは、出荷プロセスをあらゆるレベルで検証しよう。燃料、タイミング、荷物サイズによる追加料金を検討し、1出荷あたりのコストを特定する。商品重量が減ることは、商品サイズを変更することで得られる直接的なメリットの1つだが、ルート計画の改善といった変更も、コスト削減につながる。
また、消費者のDTC(消費者直販)体験をアップグレードして、DTCを効率的で楽しいものにしよう。自社と顧客の双方にとって有益な定期購入オプションを検討するのはどうだろうか。例えば、家族全員で使えるバス&ボディケア商品を販売しているのであれば、多忙な顧客の需要に応えるような定期購入を提供するといい。
定期購入は、安定した売り上げと出荷計画の機会をもたらし、製造ニーズの決定に役立つ。また、顧客にとって定期購入は、ToDoリストの項目を減らし、多くの場合は商品や送料の節約につながる。
なお、定期購入という戦略においては、商品を保管する倉庫の確保が不可欠だ。倉庫によって定期購入が確実に履行され、期待に応えられることを念頭に置きたい。
商品の品質と顧客ロイヤルティを維持する
目下の経済的圧力、出荷を取り巻く状況そして顧客の期待に対処していくなかでは「品質」を絶対的な基準にしよう。商品の特徴と利点を死守し、顧客が期待しているレベルを何が何でも維持することだ。商品の変更が必要な場合は、サービスやトレーニングの面で、求められる以上のものを提供し、顧客のケアを徹底しよう。どのような変更であれ、顧客からのフィードバックをモニターして、それを基に対策を講じ、プロセスを更新しよう。
変化の過程で常に顧客体験を優先することで、信頼、ロイヤルティ、ブランドのレガシーを維持しながら、取り組みの効果を高めることができる。
(forbes.com 原文)