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2023.09.26 14:00

米NFLが海外展開を加速、スペインとブラジルで試合開催へ

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米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の幹部らは、米国以外の国のファンベースを拡大し、収益を伸ばすために、スペイン・マドリード、ブラジル・リオデジャネイロ、サンパウロの3都市を海外試合の開催地として検討している。
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米国内でのチケット売り上げが伸び悩み、テレビ局からの収入が頭打ちになる中、NFLは2027年までに収益を250億ドルに引き上げるという目標を発表した。これは2022年の収益を35%上回る数字で、この目標を実現するためには、新たな市場の開拓が必要だ。

各チームは今年、海外で5試合を行う予定だが、専門家によると、米国独自のスポーツであるNFLがNBAやMLBなどと同じ海外での成功を実現することは、かなり難しいという。

NFLの執行副社長のピーター・オライリーは9月24日のESPNのインタビューで「スペインとブラジルで来年にも試合を開催する予定だ」と語り、この2カ国ではNFLに対する関心が高まっていると述べた。
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ブラジルとスペインはマイアミ・ドルフィンズの国際販売権を持ち、スペインはシカゴ・ベアーズの販売権も持っている。

「昨年ブラジルで開催したスーパーボウルの観戦パーティは満員で、エネルギーにあふれていた」とオライリーはESPNに語った。彼は、将来的に米東海岸とは14時間の時差があるオーストラリアで試合を開催したいと述べている。

NFLはここ数年、ロンドンでの新たなフランチャイズの設立やチームの移転を話し合ってきた。中でもロンドン在住のビリオネアのシャヒド・カーンが所有するジャクソンビル・ジャガーズが移転する可能性が最も高いと見られてきた。2017年には、同チームがロンドンにトレーニング施設を建設するとの噂が流れ、カーンは2018年にウェンブリー・スタジアムの買収を申し出たが、後に撤回したと報じられている。

NFLは2007年から国際試合を開催しているが、近年は国外での試合はロンドンが中心で、メキシコシティやミュンヘンで開催されることもある。今シーズンのNFLは、ドイツで2試合、ロンドンで3試合の計5つの海外試合を行う。

昨年ミュンヘンで行われたシアトル・シーホークス対タンパベイ・バッカニアーズの試合は580万人の視聴者を集め、国際試合の記録を更新した。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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