人間のようによどみなく話せるAlexaの音声チャット
今年もアマゾンによる新しいデバイスとサービスの発表は内容も多岐に渡り、充実していた。AIアシスタントのAlexaについては、アマゾンがこれを2014年に生み出した頃から研究開発を続けている独自の生成AIの技術がまた一歩前進した。AIexaがまるで人と会話を交わすように、音声にジェスチャー操作などを交えてスムーズなコミュニケーションが図れるようになる。ただし「いますぐに」「日本でも」Alexaのユーザーが体験できるわけではなく、多くの機能は北米から先行するかたちで提供され、徐々に他の地域と言語にも広がる予定だ。
発表会の壇上ではデバイス&サービス部門の責任者であるデイブ・リンプ氏がデモンストレーションを担当した。紹介に多くの時間を割いた新機能が「Alexa, let’s chat」だ。ユーザーがAlexaを搭載するアマゾンのデバイスに「アレクサ、チャットしよう」と話しかけると、音声とデバイスの画面に表示されるテキストによるチャットが楽しめる。
デバイス&サービス部門シニア・バイスプレジデントのデイブ・リンプ氏が発表会の壇上でAlexaの新機能を紹介
発表会のステージ上で、Alexaはリンプ氏が応援するNFLのチームの試合結果や活躍した選手のチャットを軽妙に繰り広げた。
リンプ氏が手加減することなく、自然なスピード感で複雑な内容の会話に持ち込んでも、Alexaはすばやく適格に応答する。リンプ氏が「アレクサ」と都度ウェイクワードを話しかけなくても、よどみなく会話のキャッチボールが交わされているところにも注目したい。さらにAlexaはユーザーの好みを学習して、例えば応援するフットボールチームの近況を知らせたり、チームの勝利をいっしょに喜んでくれる。