プライムビデオは、現在月額14.99ドル(約2200円。日本では税込600円)のAmazonプライム会員に含まれているか、月額8.99ドル(約1300円、日本では税込600円)で単独提供されているが、広告なしの視聴のためには2.99ドル(約440円)の追加料金が必要となる。
プライムビデオ内の広告は、2024年初頭から米国、英国、ドイツ、カナダで導入され、その後フランス、イタリア、スペイン、メキシコ、オーストラリアでも導入される予定だ。
アマゾンは、広告が導入される「数週間前」に、プライム会員に広告なしオプションへの登録方法に関する追加情報をEメールで送る予定だ。
同社は、テレビ放送や他のストリーミングテレビ提供者よりも「大幅に少ない広告」を目標としているため広告量は「限られている」という。
アマゾンは広告を追加する理由を「魅力的なコンテンツへの投資を継続し、長期にわたってその投資を増やし続ける」ためと述べている。
106億ドル(約1兆5700億円)。これは、今年の第2四半期にアマゾンが広告収益で上げた金額であり、前年同期比で約20億ドル(約2967億円)の増加だ。
プライムビデオの、NFLサーズディ・ナイト・フットボールなどのライブ・イベントには、すでに広告が含まれていた。また、ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、アマゾンは2025年に更新されるNBAの配信権を取得するための協議中だ。
ウォール・ストリート・ジャーナルは今年初め、アマゾンがプライムビデオで広告なしのプランを導入する予定であると報じていた。しかし、アマゾンの広報担当者はこの報道について「噂や憶測にはコメントしない」としており、確認も否定もしていなかった。
広告なしのサブスクリプションを提供することで、プライムビデオはネットフリックスやDisney+といった既存のサービスと並ぶことになる。実際、Disney+は先月、広告なしのプレミアムサブスクリプションの月額料金を10.99ドル(約1630円)から13.99ドル(約2076円)に値上げすると発表している(日本の月額料金は現在税込990円)。
ネットフリックスは現在、月額15.49(約2298円)で広告なしのサブスクリプションを提供しており、7月には最も安価だった「ベーシック」プラン(9.99ドル[約1482円])を廃止している(日本では広告付きプラン790円がまだ残存している。広告なしプランは税込990円から)。
(forbes.com 原文)