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2023.09.23

ニューラリンクの脳インプラントで「AIの脅威低減」 マスクが主張

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イーロン・マスクは20日、X(旧ツイッター)への投稿で、自身が設立した新興企業ニューラリンクが開発する脳インプラントが、人工知能(AI)のもたらす脅威から人類を守るのに役立つ可能性があると主張した。

ニューラリンクはこの前日、超小型デバイスを人の脳に埋め込む臨床試験の参加者の募集を開始すると発表していた。マスクは、同社のテクノロジーを用いれば、人間は思考だけでコンピュータと対話できるようになり、AIと意思疎通を行う能力が「桁違いに」向上すると説明。さらに、人間同士のコミュニケーションの「帯域幅」も増強されるとした。

また、筋萎縮性側索硬化症(ALS)によって全身が麻痺する病気と戦いながら、偉大な業績を残し、2018年に亡くなった著名物理学者のスティーブン・ホーキング博士を引き合いに出し、「スティーブン・ホーキングがこのツールを持っていたら、何が起きたかを想像してほしい」とフォロワーに問いかけた。

マスクによると、ニューラリンクは長期的スタンスでAIのリスク低減を目指しており、最初の臨床試験の開始に注力しているという。

マスクはさらに、映画『スター・ウォーズ』で、切り落とされた手をロボット義手で置き換えた主人公のルーク・スカイウォーカーに言及し、「ニューラリンクの技術をオプティマスの手足と組み合わせれば、ルーク・スカイウォーカーのソリューションが現実になる」と述べ、ニューラルリンクとテスラが開発中の人型ロボット「オプティマス」が将来的に連携することを示唆した。

マスクは以前、オプティマスが将来的に最も重要なプロジェクトになり、テスラの自動車事業を追い越す可能性があると述べていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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