2月にリゾのツアーの衣装デザイナーとして雇われたアーシャ・ダニエルズは、ロサンゼルス高等裁判所に提出した訴状の中で、人種差別やセクハラ、障害者差別、違法な報復、暴行などの被害を受けたと主張している。
ダニエルズの訴えの大部分は、リゾの衣装担当マネージャーのアマンダ・ノムラから受けた仕打ちに関するもので、彼女によるとノムラは、人種差別的で太った人を侮辱し「黒人女性に対する不快なステレオタイプ」を押しつけたという。
さらに、ノムラは女性パフォーマーたちに、男性のクルーの前で着替えることを強要し、仕事中に足を負傷したダニエルズに立ち仕事をさせ「理由もなく突然解雇した」という。
ダニエルズはまた、ノムラやリゾのマネージメントチームが、アムステルダムでのツアー中にセックスワーカーを雇ったり、ハードドラッグの購入について公然と話し合ったりしたことで、彼女を不快な思いにさせたと主張している。
この訴訟では、リゾのプロダクションのBig Grrrl Big Touring, Inc.と彼女のツアーマネージャーの名前も挙げられている。ダニエルズはツアー中に深刻な精神的苦痛やストレスに直面したとして損害賠償を求めている。
リゾのスポークスマンのステファン・フリードマンは21日のNBCニュースの取材に対し、この訴訟が「注意を払うに値しない」とコメントした。
フォーブスは、リゾのマネージメント会社にコメントを求めたが、即座に回答は得られなかった。「リゾはチームのボスであり、責任は彼女にある」とダニエルズの弁護士は述べている。
3人の元ステージダンサーが8月、ツアー中にセクハラや宗教的ハラスメント、ボディ・シェイミングなどの被害に遭ったとして、リゾを訴えていた。
今回の訴訟でのダニエルズの訴えは、リゾがアムステルダムのクラブで裸のパフォーマーの体に触れることをダンサーに強要したという、8月に起こされた訴訟の主張とも一致している。ダニエルズは苦情を申し立てたが、そのまま放置されたと主張している。
グラミー賞を4回受賞しているリゾは、ありのままの自分の体を受け入れる「ボディー・ポジティブ」のメッセージで知られている。
(forbes.com 原文)