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フォーブス恒例「世界で最も稼ぐセレブリティ100名」の上位にランクインした推定税込年収1億3500万ドル(約165億円)のケイティ・ペリー。フォーブス誌の表紙を飾った。 (Credit: Jamel Toppin for Forbes)



フォーブス恒例「世界で最も稼ぐセレブリティ100名」の今年度版にランクインした女性は、わずか16人だった。その年収を合計すると8億900万ドル(約994億円)、これに対し男性の年収の総合計は43億5000万ドル(約5344億円)だった。この二つの数字は、性別による報酬差、そしてエンターテインメント業界全体の問題を反映している。

ランキングの上位10人を見ると、女性はケイティ・ペリーとテイラー・スウィフトの2人だけ。それぞれ、推定税込年収1億3500万ドル(約165億円)と、8000万ドル(約98億円)を稼ぎ出しているが、上位100名のうち、女性ミュージシャンは9名しかいない。

また、女優としてランクインしたのはジェニファー・ローレンスとスカーレット・ヨハンソンのたった2人だけ。ローレンスは、映画『アメリカン・ハッスル』のギャラの分配比率がウィキリークスで暴露されたことも話題になった。情報漏えいの源となったソニーピクチャーズの通信文では、男性共演者(ブラッドリー・クーパー、クリスチャン・ベール、ジェレミー・レナー)がそれぞれ興行利益の9%を受け取ったのに対し、女優のローレンスとエイミー・アダムスには7%だった。

トップ女優なら、映画1本につき1000万ドルから2000万ドルを稼ぐが、昨今女性を主人公に据えたドル箱映画といったらローレンスの『ハンガー・ゲーム』くらいだ。トム・クルーズやロバート・ダウニーJr.がドル箱シリーズで要求するような巨額のギャラを得るのは、女優にとって非常に稀なケースだということだ。

「真のトップ女優なら、トップ男優と同等の報酬を得ることが出来ます。問題なのは中間層で、彼女たちが高い報酬を得られるような役どころは用意されていないのが現状ということです」と、元ソニーピクチャーズ・エンターテインメントのエイミー・パスカルはフォーブスの取材に答えている。

アメリカ以外の国では、映画界の男女格差はさらに歴然としている。ボリウッドでは、トップ男優は米ドルで470万ドル(約5億7000万円)相当を稼ぐ。しかし、女優たちはその6分の1程度の額も滅多に稼げない。

一方で、ファッションモデルは男性より女性の方が稼げる数少ない業種のひとつだ。しかしながら、「最も稼ぐセレブ100名」にランクインした女性モデルは、年間4400万ドル(約54億円)を稼いだジゼル・ブンチェンだけだった。

ケイティ・ペリーは、オネスト・カンパニーを経営する女優、ジェシカ・アルバに関するフォーブスの記事を引き合いに出して、「この記事を読んで自分もフォーブスの表紙に出ようと思った」と語った。
「女性たちが何かを成し遂げたことをもっとアピールしていかないと、業界の仕組みは変わっていかないと思うの」とケイティは語っている。

文=ナタリー・ロベーム(Forbes)/ 編集=上田裕資

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