検察はまた、テスラとマスクが関係する他の企業との取引や、マスクが受け取った報酬が米国証券取引委員会(SEC)の規則に従って適切に報告されているかなどに調査範囲を広げ、刑事責任を問うことを視野に入れているという。
WSJは8月、連邦検察と米証券取引委員会(SEC)が、テスラ社内で「プロジェクト42」と呼ばれるガラスの豪邸に関する調査を開始したと報じていた。テスラの工場に近いテキサス州オースティンにあるこの家は、マスクのための秘密の家だと報じられた。
SECの規制で、公開企業は経営陣に支払われる1万ドル以上のボーナスや、会社の代表者が「直接的または間接的な利害関係」を持つ12万ドル以上の取引を開示することを義務づけられている。
マスクは、2日のX(旧ツイッター)の投稿で「ガラスの家は存在せず、その建設が進んでいたり計画中であるという事実も存在しない」と述べていた。
WSJが入手した内部資料によると、テスラのテキサス工場に近い湖畔のプロジェクトの完成予想図には、寝室やバスルーム、キッチンなどの住宅機能を備えたガラス張りの豪邸が描かれていたとされる。
この建物は、イーロン・マスクの私邸用だと社内で説明され、テスラの弁護士や取締役会メンバーから厳しい目が向けられた結果、数百万ドルにおよぶ特殊ガラスの購入が、経費の不正支出にあたるかどうかの社内調査が行われたとWSJは報じていた。
(forbes.com 原文)