ファッション

2023.09.29 17:00

異世界的なキャラクターで、東京カルチャーを体現。 ピンクツインズが生み出す、戦略的「違和感」の正体

東京ポップカルチャーの体現者 

髪色にピンクを選んだのは、「アニメやマンガのキャラクターのイメージで、日本や東京のカルチャーを感じさせる色だから」(AMI)。「東京っぽい」と海外の人たちに形容されることについて、「ハイブランドとストリートブランド、モードとビンテージを自由にフラットにミックスするセンスが東京っぽさであり、AMIAYAらしさだと思っている」(AYA)と語る。
海外渡航ができないコロナ禍 に発信した「勝手にオフランウェ イ」企画では、東京のさまざまな ランドマークで撮影。「海外のひ とが東京に興味をもち、クリエイ ションや旅のインスピレーション の源になれば」(AYA)。

海外渡航ができないコロナ禍に発信した「勝手にオフランウェイ」企画では、東京のさまざまなランドマークで撮影。「海外のひとが東京に興味をもち、クリエイションや旅のインスピレーションの源になれば」(AYA)。(写真=Hayato Takahashi)


コロナ禍に発信した「勝手にオフランウェイ」企画も、ミックス感を意識した企画だった。ファッション×東京をコンセプトに、もし海外に行けていたらどんな装いでショーに訪れたのかをSNSに投稿した。十数ブランドのプレスルームを回って服を借り、渋谷の交差点や亀戸天神、品川の線路脇や下町など、東京のランドマーク的な場所で撮影し発信。

AMIAYAが被写体になることで化学反応が起き、東京の各所が、日常と異世界が混ざり合った、懐かしいけど新しい、新感覚のビジュアルとして仕上がった。
2018年には、H&Mのデザイ ナー・コラボレーションのキャン ペーン「MOSCHINO [tv] H&M」 のグローバル・アンバサダーを務めた。

2018年には、H&Mのデザイナー・コラボレーションのキャンペーン「MOSCHINO[tv]H&M」のグローバル・アンバサダーを務めた。


そんなふたりは最近、#lovefashion_loveyourself のハッシュタグをつけて投稿している。それは「多くの人に、ファッションを通じて表現する楽しさを伝えたり、人生に喜びや彩りを提供し、ファッション界に貢献していくことこそが、人生のテーマ」(AMI)だから。

「自分たちが纏うことで、日本のブランドや着物、アニメといったカルチャーを世界に運び、その魅力を知ってもらう架け橋になりたい」(AYA)。


あみあや◎1988年生まれ。静岡県浜松市出身。姉のAYA、妹のAMIの双子ユニット。モデル、ファッションインフルエンサーとして世界で活躍。「jouetie」のクリエイティブディレクターを13年にわたって務める。


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文=松下久美 写真=ヤン・ブース スタイリング=入江陽子(SIGNO) ヘアメイク=KATO(TRON)

この記事は 「Forbes JAPAN 2023年11月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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