JR東日本は、駅で回収したペットボトルから作られる吸音材「えきPET吸音材」を開発した。現在使われている吸音材は、リサイクル由来の材料が25パーセント、石油由来の材料が75パーセントの割合だが、えきPET吸音材は、リサイクル由来が40パーセント、ペットボトルが10パーセントとし、石油由来の材料を50パーセントにまで減らすことができた。えきPET吸音材1枚につき、500ミリリットルのペットボトル約35本が使われる計算となる。
開発は、JR東日本環境アクセス、ビーエステクノ、三井化学の共同で行われている。リサイクルのためのペットボトルの処理方法はいろいろあり、どこでどう処理されて製品になるかがなかなか掴めない問題があった。しかし、今回、処理方法を見直すことでペットボトルの行方が明確化され、駅で回収したものをきっちり鉄道で使うルートを確立できた。
開発はさらに続き、現在の吸音材の性能を落とさずにペットボトルから作られた繊維を中空にすることで使用材料を減らし、生産時の二酸化炭素削減量を石油100パーセントの場合と比較し35パーセント低減することを目指すとのことだ。
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