アマゾンは9月19日、フルフィルメントセンターと輸送業務のために、25万人のフルタイム、季節およびパートタイム労働者を雇用し、これらの職種の平均時給を28ドルに引き上げると発表した。同社は時給の引き上げに10億ドル以上を投資すると述べている。
ターゲットも19日の声明で「1年で最も多忙な時期」に向け10万人の季節労働者を採用すると述べた。
ブルームバーグによると、アマゾンは昨年、推定15万人を採用し、2019年には20万人の季節従業員を採用すると述べていた。ターゲットは、昨年と一昨年にそれぞれ10万人の採用を宣言していた。
アマゾンが新規で採用する職種の時給は17ドルから28ドルで、1000ドルから3000ドルのボーナスが支給される場合もあるという。
百貨店大手のメイシーズもまた、3万8000人以上のフルタイムとパートタイム及び季節労働者を、メイシーズやブルーミングデールズ、ブルーマーキュリーの店舗と配送センターで採用すると発表した。
アマゾンのフルフィルメントセンターと輸送部門の平均時給は約20ドルで、同社はこの部門の時給の引き上げに13億ドルを投じるとしている。同社は、年初から春にかけて全従業員の約9%にあたる2万7000人の人員削減をAWS部門や人事、広告部門を対象に実施していた。
アマゾンは今年、全米で新たに50カ所のフルフィルメントセンターや配送ステーション、即日配送サイトを開設したと発表した。ロイターによると、小売企業は売上の急増が見込まれるホリデーシーズンに向けて季節労働者を増やす傾向にあるが、今年の季節労働者の雇用はコストの上昇を受け、2008年以降で最低になると予想されている。
(forbes.com 原文)