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2023.09.20

スリープテックに新アプローチ、超低周波で「脳波同調」

プレスリリースより

音楽や光で脳波をコントロールして睡眠の質を高めるという触れ込みの安眠デバイスはいろいろあるが、新しいアプローチも登場した。シーター波やアルファ波といった耳に聞こえない超低周波を使った新式の安眠デバイス「Znie Lite」(ジニライト)だ。

最大の特徴は「脳波同調」という仕組みだという。超低周波を発することで脳波をそれに同調させ、深い眠りに誘導するというのだ。人の脳波は、もっとも周波数の高いガンマ波から、もっとも周波数の低いデルタ波まで5段階に分類される。ガンマ波とベータ波は脳が活発に活動し、アルファ波から下はリラックスした状態となる。Znie Liteは、「睡眠モード」ではシータ波(7.83ヘルツ)、「カームモード」ではアルファ波(12ヘルツ)と同じ超低周波を発生させ、脳波を同調させる。

体に何かを装着したり、体に感じる刺激を受けることがないので、「感覚疲労がない」ということだ。有効範囲は3メートル。寝室にひとつ置けばパートナーといっしょに使える。14日間ほど続けて使うと睡眠習慣の改善を確認できるとメーカーは話している。開発したのは、自動車用空気清浄機や浄水器などを開発する韓国のHoney IT。2年前に「Znie Z-1000」という安眠デバイスを発売し、そのノウハウを活かして今回のZnie Liteが開発された。

人間の脳波は外部の刺激に同調しやすいようだ。10年前に理化学研究所が行った研究によって、2人の人間の会話リズムが合うと、脳波も同調するということがわかっている。気が合うとか、空気感が同じ、なんてよく言うが、それは脳波が同調する相手のことを意味しているようだ。また、複数の人の脳波を揃えて共同作業をしやすくする装置の開発なども試みられている。

Znie Liteは現在、GREEでクラウドファンディングが実施されている。10月31日までの予定だが、すでに目標額の600パーセントを超えた。限定500個の早割価格は1万2400円(送料、税金込)。はたして、安眠デバイスの切り札になるか。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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